秋と言えば、センターの準備が始まります。受験生のブログをのぞくと、センター国語に苦労されている方多いですね。特に現代文の答えを見てもしっくりこないという悩みは、うちも同じように感じていました。
さて、子どもは高3の全統マーク模試第2回では国語の得点が119点でした。その後対策を講じたのが実を結び、第3回では167点→センタープレ157点→センター173点でした。
浪人の時は、センターで181点と9割取ることができました。国語で崩れなかったことが、子どもの合格を大きく手助けしてくれたと思っています。
時期も時期ですので、今回は大雑把になってしまいますが少しでも今情報を必要としている受験生の役に立てればと思い、国語の攻略法について書いてみようと思います。
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国語ができないのは、母語だから
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国語の点数を安定させるには、最初に漢文、次に古文を安定させる
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まずは漢文から始めた
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漢文の次は古文
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最後に現代文、ところがどうしても解法が分からない
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現代文を解くのに必要な最後の条件は内面の成長だった
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過去問を解きまくる!
今回は1〜3まで考えてみます。
1. 国語ができないのは、母語だから
うちの子どもが国語より英語が解けたわけ。
それは国語より英語の方が不自由、だからです。
なんだそりゃ!?と思いますか?
私の考えですが、国語というのは母語ゆえに甘くみてしまい緻密に勉強しないという側面と、母語ゆえに頭の中で勝手に問題文の続きを作ってしまうという恐ろしい罠が隠されているのです!
甘くみて緻密に勉強しないというのは、現代文はもちろん、古文も漢文も日本語であるからわからないはずがない、と言う無意識の自信がそうさせています。
問題文の続きを作ってしまう人は、特に本好きなのに国語ができない人に多いかもしれません。本は読まなくても想像力に溢れた人もそうかもしれないですね。そうした人々がなぜそれを試験でやってしまうかと言えば、母語ゆえに言葉を自在に操ることにストレスがないからです!英語で物語の続きを想像できますか?私はできないです(やれるくらいの英語力があったら嬉しいけれど)。子どもの場合、英語が母語ほどできないことが試験でプラスに働き、英語では勝手な続きを作らずに問題を解いて得点につながった、ということです。
さらに小学校以来学校で培われた国語教育で「国語」と言う教科への誤解が生じており、それが国語をどうやって解いたら良いか分からない人を生み出し続けていると思っています。
これについてはまた現代文のところで詳しく書くつもりです。
我が家も上記のことがわからなかったので、解く手がかりがどうにもつかめない現代文はひとまず棚に上げ、国語攻略のセオリー通りやってみることに決めました。そしてまず手をつけるべきは漢文だと色々な受験本に書かれていました。
2. 国語の点数を安定させるには、最初に漢文、次に古文を安定させる
子どもも現代文が不安定、解けたり解けなかったりです。しかも解けてもなぜ解けたか分からない。なるほど。現代文に比べると、おそらく覚えることや解法がわかりやすいのだと推測。
ところで、こう言う攻略法をうちの子どもは学校では教えてもらったのかどうか、定かではありません。でも(別の学校の)ママ友のお子さんは学校の先生から、「センター国語が取れないなら現文をやりなさい。」と言われたと聞きました。この先生はセンター問題をよく分析していないのか、あるいは国語の先生になるくらい国語が得意なのでご自身の体験をもとにアドバイスしてくださったのか。多分このアドバイスだけではセンター国語を苦手としている人は、なかなかできるようにはならないだろうなと思います。
今ならママ友にもはっきりと言えますが、一番少ない労力で高得点までいけるのが、国語では漢文です。ここを間違えている方!軌道修正してください。漢文なら必死にやればかなり短い時間で攻略できます。まだ間に合います。
古文については、伝説となっている「源氏物語」の問題など、ものすごく難しい年もありますので決して簡単とは言えません。覚える単語の数も漢文に比べれば随分多いです。ですが、ある程度解くヒントを見つけられるようになると、解けるようになってきます。
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3. まずは漢文から始めた
漢文は当たり前ですが漢字ばっかり(汗)なので、雰囲気的に難しく感じませんか?それで苦手意識を持ってしまう人は多いと思います。
でも実は違う!と医学部受験のスペシャリスト達が書いているのです。ここは素直に信じてみましょう。
我が家のやり方をご紹介しますね。
まずは学校でもらうような簡単な問題集や参考書を使って、文型・返り点・置き字・再読文字・返読文字の使い方を確かめてみましょう。とにかく自分が持っている中で一番簡単で薄い問題集を使いましょう。頑張ればあっという間に終わります。英語の文法に比べたら覚えることの少なさが実感できるはずです。
そして、これから漢文の勉強で一番気をつけなければいけないことを言います!
それは最低でも30回くらいは例文を音読して欲しいのです。
黙読ではダメです!次の文章に取り掛かる目安は1度も止まらずにスラスラと読めてしまうまで、です。
本当は人によって回数は変わるのですが、このスラスラ読めると言う言葉の捉え方が人それぞれなので、とりあえず30回と書きました。短い文章なら、きっと暗記しちゃったよ!と言う状態になると思いますが、その位やってください。
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例文が終わったら、次は超簡単で超短い文章から音読してみましょう。この時に、すぐ隣に読み下し文が書いてある参考書を使うと間違えていないか確認しやすいです。徐々に長い文章にしていって、ひとまず30題×30回くらいは読みましょう。
30題が終わったら、センター過去問に取り組んでみてください。もし難しすぎると思ったら、簡単な問題集で5〜10題くらい取り組んでみてからでも構いません。最初のうちは答え合わせしたら、問題文を30回音読して自分のものにしてください。
ここまで音読音読というには訳があって、漢文は実は外国語なので、英語と同じ勉強法が通用すると私は思っています。英語も音読しながら同時に前から意味を取れるようになると読む速度が上がるように、漢文も同じ要領で訓練すると、すらすら読みながら意味を取れるようになります。センター試験の国語はとにかく時間がないので、漢文をいかに速く正確に解けるかで古文や現代文に使える時間が決まってきます。センター漢文は内容も簡単(四字熟語になっているようなお話とか)なので、頑張ってやってみてください。
食わず嫌いで漢文が苦手だった人は、嘘みたいに漢文が好きになったりするかも。
まとめ
漢文は外国語。油断せず英語のように勉強しよう!
(終わり)
私が断然お勧めするのがこちらの「漢文教室」です。この1冊とセンター過去問で漢文は得意科目になりました。
漢文がものすごく苦手なお子さんなら、中学レベルから始めると良いですよ(うちはここから始めました)。マンガになっているので、セリフを読んでいくと漢文のリズムに段々慣れてきます。慣れると早く読めるようになってきます。