こんにちは〜。グリーンママです。
今回は、数学が偏差値50に届かなかった時にしていた勉強をご紹介します。
読むにあたり注意していただきたいのは、決して得意にはならなかった、ということです。合格時のセンター試験では数学は90%取りましたが、苦手を克服できたわけではありません。
数学ができる方にしていただいたアドバイスを、その通りに実行できるように心がけてして実行していたことをご紹介します。
理系科目苦手な医学部受験生がセンター数学90%取れた理由
結論を言うと、予備校のテキスト、予想問題集、センター過去問を解いて覚えて解いて覚えてを繰り返し行ったことが、本番で90%取れた理由かなと思います。
徹底して問題をやり込んで、瞬時に類似問題の解法を思い出せるようにする。
これを念頭に勉強するようにしていたと思います。
問題が脳に染み込んで何も考えなくても解法が浮かぶ、が理想です。
現役の頃の数学の勉強法のダメだったところ
現役の頃は、学校で買った参考書、問題集にもう少し優しい参考書や問題集をプラスしていました。
フォーカスゴールド、黄チャートなど。
我が家が使っていた教材は、使用している方が多いと思います。
成績が上がらなかった原因は、問題のやり込みの深さと問題数を絞らなかったことです。
苦手な人と得意な人は、同じ言葉を聞いても全く違うレベルのことを考えて問題を解いていると思うのですが、まさに苦手な人がやることをそのままやっていたと思います。
例えば、「この問題集をやりこみなさい。すぐに答えが思い浮かぶようになりなさい。」と言われていました。
苦手なうちの子の「すぐ」はしばらく「う〜〜〜〜ん、なんだっけ。似た問題・・・あー、あの問題集だっけ?そうそう、あの辺にあったよね。えーっと・・・」というレベルで、すっかりやり込んでいるつもりです。(私見)
そしてそんな調子で問題を1度解き、そのまま前の単元の問題はすっかり忘れてしまう。
でも一生懸命勉強しているつもりでした。
得意な人は、問題を読んですぐに「これはあの問題と同じパターンで、ここからはあっちの問題のが足されてるな、問題の出し方があの問題より捻ってるな。」というようなことが思い浮かぶのではないかと。(私見)
ものすごく得意な人は、そんなことを思わなくても解けていくのでしょうか。
現役の頃はレベルが低すぎて、できる人の思考とは全く違うことをやって満足していました。結果、ちっとも成績が上がりませんでした。
そして自信喪失。やる気が出なくて「嫌いな数学(化学)。超苦手な数学(化学)。」と悪循環でした。
浪人生の時は、数学は予備校のテキストのみを勉強
現役のセンター試験で、理系科目はボロボロ、文系科目も鳴かず飛ばずだった失敗を教訓に、予備校では数学はあれこれ手を出さずに予備校のテキストの問題をしっかり覚えて解けるようにと、心がけました。
でも時々不安になるんですよね。これだけ(の問題数)で受かるのかな?って。少なすぎるんじゃないかって。
得意な人は過去問から問題を絞り込めるのかもしれないですが、苦手だと過去問を見ても問題のレベルを正確に把握できないし、傾向もよく分かりません。結果、「これだけやっとけば大丈夫だな」とは思えず、不安だけが大きくなるのかと思います。
それでも、敢えて絞り込みました。なぜなら、予備校の見学で国立医学部合格者の女の子(文系で現役時の得点が息子と似ている)に、数学は何をやったかをしっかりリサーチしていたからです。もちろんセンターの得点がどのくらいかも教えてもらいました。
子どもと得意不得意が似た人のやり方は、本当に参考になりました!
苦手な科目は、教科書の例題から。0.1秒で解法が思い浮かぶまで解き続ける。
数学の教科書の例題、全て解けますか?
全て0.1秒で解法が思いつきますか?
超絶苦手な人はできてない、と指摘されたことがあります。
なんでも、「問題はパズルのように組み合わさって作られているから、パズルのピースをしっかり覚えてないと、ピースに分解できない。」だそうです。
一番小さなピースは教科書の例や例題だそうです。
理系が苦手な人は、この組み合わさったものが一塊にしか見えなくて、ときほぐすことが出来ないのかな?と思うのですが、いかがでしょうか。
だから、まずは教科書の例題から覚えて、問題をときほぐせるようになり、見た瞬間手が動くようになることを目指す。
教科書が分かりにくかったら簡単(分かりやすい)と言われている参考書を使って例題を覚えると良いとのことです。
Focus Goldについて
うちの子どもにとってフォーカスゴールドは問題数が多く、やり切ることができませんでした。
本当に苦手な場合はもっと例題が少なく簡単な参考書に変更されるのも1つの手かと思います。
予備校に通われている場合は予備校のテキストでも良いかと思います。ただし基礎から標準のものにした方が良さそうです。(医学コースの問題に固執せず、むしろ文系コースの問題集でも良いくらいでは?とすら思います。)
どうしてもフォーカスゴールドを使いたいなら、まずはフォーカスゴールドの中でも一番簡単なレベルの問題だけを習ったところまで全部覚えてみてはいかがでしょうか?
覚えられたらもう1つ上のレベルまで(最初に覚えた分は復習を兼ねてさっとさらう)。
難しい問題を解くには、基本が分かっていないと解けないと思います。苦手な人には分からないのですが、とにかく基礎が大切。まずは1番簡単な基礎の例題を覚えてみてください。
あまりに苦手な場合は中学の数学から
もう1つ言われたのが、中学レベルの数学の抜けが多い場合は、中学数学からやり直した方が早いですということです。
これも難しい問題を使用する必要はないそうです。
中学1年生〜3年生の教科書でも良いですし、高校受験時に学校から配られた「整理と対策」のような問題集で構わないと思います。
基礎と標準問題が解ければ十分です。
知識の抜けがないか、平日なら1週間くらい(休日なら3日)で一気に見直してみるのがコツのようです。ここでだらだら時間をかけても意味がないそうです。
抜けている部分を把握し、解けない問題は頭に入れましょう。
意外と中学数学の復習をして高校入試の問題を解いてみると、「あ、整理と対策のあの問題と数字が違うけど似てる。」とか、「あの問題と同じ内容だけど、問題の出され方が違うんだな。」と分かることがあります。
今勉強している数学では実感できないかもしれませんが、中学数学の勉強を通して問題を解くヒントが見つかることもあります。
計算ミスが多い場合
数学は解法だけ覚えても、点数が取れるようになりません。計算力が必要です。
小テスト、定期テスト、模試。すべての数学の解答をじっくり見返し、計算で失点している部分を洗い出してみてください。
うちの場合は、男の子にありがちなのですが適当に字を書くので位を間違えたり(小学生?)、4・7・9を慌てて書いて読み間違えるなど、色々やらかしてました。
極力ミスがなくなるように、慌てても位を間違えないように位に合わせてたて線を引く、数字はゆっくり書く、さらに字が小さいので読みやすいように、4Bの鉛筆を使用し小さくて薄い字を書けないようにしました。
また、計算をあちこちに適当に書き散らかすので、見返した時に流れが追えなくなりやすかったので、計算用紙を最初に縦方向に4〜5分割、横方向にも4〜5分割して折り線をつけて左上から順に使うようにしました。(下へいくか横へいくかはお子さんの好みでOK)
計算速度が遅い場合
間違えずにスピードを上げるために、間違えにくい計算方法を練習する必要があると判断し、我が家は「合格る(うかる)計算」という問題集を使用しました。
さらに一時期は勉強を始める時は100マス計算から、という時もありました。
おそらく偏差値が50に届かない人は、自分ではできているつもりでも数学が得意な人に比べたら計算スピードはかなり遅いのではないかと思います。
100マス計算と「合格る計算」などの計算問題集を、ノルマを決めて毎日毎日コツコツと解き続けてみてください。(100マス計算はずっとでなくて大丈夫)
最初からたくさんでなくて良いのです。でも毎日朝と夜、10分ずつでも1年やれば相当な時間数になります。焦らず一歩一歩前進です。できれば昼間の隙間時間の利用も検討してみてくださいね。
和田秀樹先生の講演会のお話から
問題を解く時は、ボールペンを使うとおっしゃっていたと記憶しています。
間違えた部分を消しゴムで消してしまうと、どう間違えたか検証できないからです。
ノートが汚くなるのを嫌うお子さんには嫌がられるかもしれませんが、ボールペンで計算するのを習慣づけてみてください。
それから、ぜひお子さんが書きやすく疲れにくいボールペンを探してみてください。ちょっとだけモチベーションが上がります。
我が家も講演会後、さっそくボールペンでの計算練習を始めました。あの時、和田先生のお話を素直に実行して良かったと思っています。
まとめ
偏差値50以下から成績を上げる場合は、ものすごく頑張ってもしばらくは成績に変化はないと思います。
でもここで挫けてしまうと、頑張ったことが無駄になってしまいます。我慢の時期がしばらく続くと思いますが、前向きに勉強を続けて欲しいです。
どんな問題集をやるかはとても大切ですが、成績が上がらない理由は問題集の選択というよりもやり方に問題がある場合が多いと思います。
解法を覚えていないからなのか、解法以前の公式や知識の欠如なのか、計算ミスなのか、、、あるいは復習のやり方に問題があるかもしれません。
原因は人それぞれで、細かく自分の解答や勉強法を分析しなければ分からないです。
結局は、自分自身の弱点に真正面から向き合って認めること。できないと認めた上で、克服できそうな具体的な方法を試し、ダメなら次をという繰り返しになると思います。
ざっくり数学が苦手、ではなくて、細かく分けて観察してみると、新たな気づきが発見できると思いますよ。
頑張ってください!
では、また次回お会いしましょう〜!