「競争」や「成功」が勉強するモチベーションにならない子が医学部に行くには

我が家の子どもは興味のないことには、本当にやる気を見せないタイプ。

でも、多分これは私の性格が遺伝したと思われます(汗)。

今回はこう言う子どものやる気をどうやって引き出すかについて考えてみたいと思います。




「競争」や「成功」がモチベーションにならない理由

うちの子どもや私のようなタイプには、興味がない上に強制力が働くものはやる気が失せる上に、学校のテストで良い点を取りたいとか、スポーツでライバルに勝ちたいとか、頑張っていない自分が恥ずかしいとか、そういった気持ちもないです。

よって、それらの事柄がモチベーションには一切なりません

よくできるお友達のお母さんと話すと、大抵頑張り屋さんだったり負けず嫌いだったり。レギュラーになるために家でも自主練していたり、テスト前だけでなく毎日コツコツ勉強しています。

そう言うお子さんと比べると、うちの子は本当に正反対。

頑張ったら死ぬ、とか思ってるんじゃ!?というほどで、中学生の頃の定期テスト前に本当に1分も勉強せずに笑顔で「おやすみ〜」と言われた日にはびっくりしました。

さすがの母でも一応テストの前日くらいは一夜漬けしたような・・・。

それでは、そういう子どもにどうやって最高レベルに興味がない勉強させて国立医学部レベルに伸ばすのか、と言えば

そういう方法はない

としか言えません。

高校受験の時でさえ嫌々やっており、問題を正解しても間違えても母が「じゃあこれもやってみて」となるので、その頃の子どもの最大の関心事は「出来るようになる」よりもむしろ「どうやったら勉強をやらされずにすむか」であったと思われます。私としては勉強嫌いな息子が最大限に短い時間ですむように、一日2時間にしていたのですが、それでも多かったらしく、トイレと言っては机の前からよく脱走していました(涙)。

でもここで言っているのは「させる」のはできないと言う話です。




何をモチベーションにするか

そんな子どもがどうして勉強をするようになったかと言えば

興味がある医学部に入るのに必要だったから

というありきたりの答えになります。

つまりこの手のタイプは

好きなことをとことん好きにさせる

のが一番効果があると思います。

「医学部に入りたい」と言われた時、生まれてこのかた特定の職業につきたいと思い描けたことがない私は、「医学部なんて無理じゃない!?」と思いつつも、「勉強したいことがあるんだ!」ととても嬉しく思いました。

同時に私は子どもが生まれて以来育児に夢中で、こんなに楽しいことがあるのか(悩みも同じだけ深くなりますが)というくらい子どもの成長を助けたり見たりするのが最大の趣味であり関心ごとです。

だから子どもがなりたいものがある→応援しよう!!!とスイッチが入ってしまったのだと思います(笑)。




医学に興味があるお子さんなら

もし子どもが医学部に行きたいと言っているわりにやる気が感じられず、しかも競争がニンジンにならないタイプの場合は、まず何よりも

  • どうして医者になりたいのか
  • どんなお医者さんになりたいのか
  • お医者さんの仕事はどんななのか  
  • ・・・・
  • ・・

と、内から外から興味を高めてあげるのがよろしいかと思います。結局こういうタイプはとてもわがままで、あまり人の言うことを聞いていないので、自分の内側から湧き上がる声の大きさにしか反応しないのだと思います。

私は子どもの頃に、「もっと頑張ればできるよ」「やればできるのに」とか「もっと責任感を持ってやれ」「みんながやっていること位やりなさい」とか鼓舞する言葉をかけられましたが、これらの言葉では全く心に響きませんでした。親も私を伸ばしたいと思ってかけてくれていた言葉ですが、そういう頑張り屋なお子さんではなかったのです。

もし、自分のお子さんに同じような言葉をかけても全く響いていない場合は、やめてしまった方が良いです。人並みになりたいという願望が薄い人間には、無駄です。

ではどうするか?

もしお子さんが小さい場合は、その子がどういうことに興味があるのかじ〜っと観察してみてください。くだらないと思われるゲームでもマンガでもなんでも良いので、一緒にそれを楽しんで興味を深めてあげてください。知ったり練習したりすることが楽しいということがわかれば、それで良いと思います。

今中学生、高校生のお子さんなら、まずはテストの時に好きな教科に一点集中してみるようにアドバイスしてみてはいかがでしょうか?お年頃の男の子だったら、保健体育でも構わないと思いますよ(ただしお母さんが恥ずかしがるようならやめておいた方が良い)。図工でも音楽でも家庭科でも良いので、頑張ったら点数が上がった!という体験が子どもの自信につながると思います。

とにかく子どもが好きなこと、興味があることにフォーカス!して応援してあげてください。




我が家がやってみたモチベーションアップ︎作戦

はたから見たら笑っちゃいますが、化学で使う白衣を家でいつも着ていました。お医者さんになるイメージを親子ともに定着させて、無意識下に刷り込むためです。

なんでも「当たり前」になるとできるようになると言うので、試してみましたが、いつのまにか子どもの必需品になっていました。高校の文化祭では、中学生に「先生」と言われるほど似合っていた様子。

やっぱり何でも思い込んでやってみると効果があるのでしょうか?(笑)