某掲示板の愛読者です。
読む専門ですが、専業主婦であまり人と交流のない私にとっては、世の中を知るツールの1つとなっていて、自分の行動や発言を反省したり、世の中にはこんな人がいるんだなあ、と勉強させてもらっています。
さて、今日も飽きずに発言小町を開くと、
地方の公務員家庭の医学部志望のお子さんを持つお母さんが、国立だけではなく私立医学部も選択肢に入れて欲しいとお願いしても良いか悩んでいる
と言う記事が目に入りました。
サラリーマン家庭で、お子さんが男の子3人。長男くんが高2で医学部を目指しているが、現役での国立合格は難しいので浪人を覚悟するか私立医学部も検討して欲しいと先生に言われた。その他のことは割愛しますが、トピ主さんはご主人に私立の医学部も選択肢に入れて欲しいと思っているが、頼むのを迷っていると言う内容。
このトピ主さんの気持ち、本当によく分かります。
子どもが高校生の頃は、私立医学部なんてとても無理だから、と国公立の医学部しか視野に入りませんでした。ところが予備校に通う子どもを見ているうちに、学費の安い私立医学部も選択肢に入れてあげたくなってしまったのです。
子どもが自分の目標に向かって黙々と努力していたら、無理だと思っていても、お金の問題でなんとかなるのであればなんとかしてあげたい!と思ってしまいました。
実は、私立医学部も1校だけ受けました。
この時は、親の方も必死だったので、学費が安いところを1校だけ受けました。いきなり国立の受験だと心配ということと、面接の練習にもなるかな?と思って。私立医学部の受験生の多さ、面接時間の長さを体験できて良かったと言うのが受験後の子どもの感想。国立の面接時間がとても短く感じられた、と。
私立医学部の合格をもらえた時は、本当に嬉しかったです。同時に、この私立医学部に行くか行かないかという問題が持ち上がりました。行けるところがあるのに、行けない。でも、お金さえなんとかなれば行ける。でもそのお金の問題が一番大きな問題なんです。
受ける前、受かるまでは親もちょっとおかしくなっています。受かったら行かせたい!無理する!っていう思考になっています。というか、完全になっていました。冷静さを失っています。
最終的に国立の医学部に合格できたので、私立の医学部に行くことはなく、私立医学部は一体どんななのかは謎のままです。でも以前も書いたように、国立といえどそれなりにかかります。それでも一人っ子なので、なんとかできる予定でいます。
でももし私立の医学部に行っていたら・・・?最初の1〜2年はなんとかなるかもしれないけれど、その後はローンになっていたと思います。私たち夫婦の老後の資金を全部吐き出しても足りない。
学費の他に、おそらく大学のパンフレットには書かれていないお金が、それなりにかかると思います。学校だけではなく、生活コストも上がるのではないかな。
そして、親が大金を払って子どもを医師にしても、ほとんど親にリターンはないと思います。子どもは子どもの家族ができ、そちらにお金がかかるはず。その時、親は老後資金もなくどうするのか。むしろ子どもに迷惑なのではないか?
でもこの問題に答えは1つではないと思っています。家庭により事情はさまざまですから。よく考えて、自分たちにとって納得がゆく、無理しすぎない方法を選択できたら良いですね。
うちは一人っ子だったけれど、もし男の子が3人いたとしたら・・・?
おそらく私立の医学部は受験することも許してあげられなかったと思います。合格したのにやっぱり無理と言うのは可哀想すぎるし、かといって下に二人控えている下の子の分の教育費を使うわけにはいかないです。我が家の場合なら、ブログを始めた頃に書いたように、兄弟がいたら余計に親がしてあげられることをはっきりと子ども3人に伝えると思います。
上の相談では、ご主人が子ども一人につき1500万円は用意してくださるとのことだったので、親ができるのはそこまでと話し、そこからどういう判断をするかは子どもに考えさせると思います。でもまずは国立1本と決めてギリギリまで必死に勉強することに集中しても良いのではないかしら。それと、いきなり私立ではなく浪人も視野に入れても良いと思います。その後の成績により、私立医学部をどうするかをもう一度ご家族で話しても良いかと。もし、私立医学部に行くのであれば奨学金やローンをしっかり調べることが大事です。県や市町村の奨学金もあります。ただし、卒業後の勤務地が自由に選べなかったりするので、よく考えて利用した方が良いと思います。
ネットで色々調べると、医師になれば3000万円位の借金なら十分返せるとおっしゃっている人もいるし、勤務医だと返すのが大変と言う人もいますね。
そして返せると言う人の記事を読むと、健康でアルバイトをバンバンすれば、と言う前提のようなのです。うちの子、そんなハードなことできるのか?体は丈夫そうだけど、もし出来なかったら?返せるかもしれないけれど、身を粉にして働かないといけないと言うこともしっかり理解しておきたいです。
とは言え、医学部は今年辞退してしまったら来年どうなるか分からない世界。受けて受かったなら、行った方が良いのかも・・・なんて医学部受験生の親なら一度は思ってしまう。
私立の学費については、本当のところはどうなのでしょうね。学校により違うとは思いますが。子どもの高校の同級生が数人私立の医学部に通っていますが、さすがにお金の話は聞けません。
医学部受験にチャレンジした場合、合格の可能性を高めるには、ものすごく成績をよくできるか、私立に行く資金があり受験の間口を広げられるか、という厳しい現実がありますね。両方できるなら、鬼に金棒ですよね。
でも、なんとかしようと思えば何とかなる!(と思うしかない!)
国立一本でも、無理して私立のどちらでも、親は腹を括って応援するしか出来ません。頑張りましょう!
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