手抜き推進委員長の私からお願いです。
今お子さんの受験サポートに頑張っているお母さん、どうか頑張りすぎないでください。
特に、お仕事をしている方、介護をしていたりお子さんが複数いらっしゃる方は無理しないで欲しいです。
結局親が無理をしすぎると余裕がなくなって、子どもに向ける視線がきつくなります。叱らなくても良いところで言葉が荒くなってしまったり、子どもも頑張っていると分かっているのに「何でできないの?」と責めてしまったり。
親子ともども、悲しい気持ちになりますよね・・・。お互いにエネルギーをロスするし、良いことが一つもないです。
そして親の憂鬱な気持ちは子どもに伝染します。子どもにだけ「前向きにがんばれ。」って、それは無理な話です。一緒に暮らす家族の感情はお互いに影響しあうもの。
だから、無理して頑張りすぎるのをお休みしてみませんか?
働くお母さんは忙しいんだなと実感
時々、受験のアドバイスをすることがあります。
その時にいつも思うことが、「よそのお母さんはものすごく忙しいんだな。」ということ。
うちは一人っ子。家事に割く時間はお子さんが複数いる家庭よりは少なくてすみます。
また勉強のことや習い事についても私の予定を全て子どもに合わせて調整すればすみますが、兄弟がいれば送迎の調整だけでも大変です。
さらにほとんどのお母さんがお仕事をしてます。家事や子どもに使える時間は仕事以外の時間。限られた時間を上手に使わないといけません。
その上で、イレギュラーな子どもの受験。
はっきり言うと、受験の細かいところまで気を回すことはとても難しいのだなと思います。
そこまでの余裕がない。毎日生活を回していくのが精一杯で、これ以上は無理なの。と言われたこともあります。
確かにその通り。私は世間知らずで、どうしても自分のものさしで考えがち。彼女たちと同じことを私ができるのかと言われれば、出来ないと思うのです。もしやれたとしても、すごく疲れて家庭生活に支障が出そう。
そこで、疲れていても子どもの医学部受験のためにできそうなことはないか、考えてみました。
忙しいお母さんが子どもの医学部受験のためにしてあげられることは?
では、忙しいお母さんができそうなことってなんでしょうか。
それは、子どもとの会話でネガティブなことを言わないことです。
どうしても子どものできていないことが気になっちゃいますが、できるだけ我慢して言わない。勉強面でも生活面でも。
言うなら、頑張れたところ、頑張っているところ、出来ているところに注目してあげる。
子どもって認めてもらうと本当に嬉しそうな顔をしますよね。そんな表情を見ると、私はものすごく嬉しくなるんです。
もっとこんな顔を見たいなって思います。きっとそれはどの親御さんも同じだと思います。
でも現実には、そう思える余裕すらないほど疲れているお母さんがたくさんいるのですよね。とにかく疲れすぎているんです。
完璧な家事は諦めて、家事の簡素化(手抜き)を推進しましょう。
私は目新しいものが大好きで、すぐに試してみたくなるタイプ。
予算に限りがあるのでどれもこれも試すことはできませんが、ありとあらゆる便利家電は使ってみたいし、楽になりそうなやり方を知るとやってみたくなります。とにかくズボラで面倒くさがりなので、自分が楽になりそうなことが大好き。
一方、きちんと家事をこなしている方がたくさんいて、お話しすると恥ずかしくなることがたくさんあります。「私時間がたくさんあるのに、毎日何やっているんだろう?」って。
でも、そんな私が敢えて家事の簡素化(手抜き)を提案したいのです。
昔よりも1つ1つの家事は楽になっているかもしれませんが、塾や習い事、部活や学校の行事など親の出番が以前より増えている今、今まで通りのやり方をしていたら体がいくつあっても足りないです。
もしかしたら手抜きではなく、根本的に家事の項目を減らすことも考えた方が良いと思うのです。家事ってやり始めるとどんどん仕事が増えるから、もしかしたら今何気なくやっていることを無くしても困らないかもしれないし、必要な家事でも無駄な動作が含まれている可能性があります。
あまりに毎日が大変で、疲れてしまって余裕がない方は、「今やっていることを2つ減らす!」と決めて試してみたらどうでしょうか。
減らすのって怖いですが、あんがい大丈夫なことってあります。たくさん手抜きしている私が断言します。
医学部の受験勉強でも減らすことが大事
子どもが医学部を目指す前、私は「勉強ができる人たちって受験範囲が全部できる人たち」だと思っていました。
でも、違いました。
全部できるようにしていたら、時間がいくらあっても足りません。そして勉強ができる人ほど、スッパリと割り切って必要なことに集中して勉強するのだそうです。
うちもどこまで出来ていたか自信がありませんが、それを知ってからは受かるために今一番やるべき勉強は何か、集中しなければならないことは何かを考えてきました。
最初は的外れな選択をしていたと思うし、上手に出来なかったですね。
でも、少しずつ「この部分は諦めて、より必要なこちらをやろう。」と割り切る・・・と言うか諦められるようになった気はします。それができるようになってきたら、成績も上がってきました。
だとしたら受験勉強と同じように、必要と思える家事も減らす方が効果が高いかもしれないと思いませんか?
今絶対にやらなければならないこと以外はしない。完璧でなくても大丈夫。その分、少しでもお母さんが体を休めたりリフレッシュして、気持ちに余裕をもってお子さんと向き合ってあげる時間の方が医学部受験には必要なことです。
行き届いた家事よりも、親の笑顔や励ましの方が受験生、特に難しい医学部受験に挑戦するお子さんには何よりも力になると思いますよ。
ちなみにズボラ主婦の私が気をつけているのは家族への前向きな言葉がけと、家族が何気なく発した「〜したい。」という要望を見つけることです。
「アイス食べたいな〜。」とお風呂上がりにつぶやいていたらチャンス!次の日にはアイスを買っておくと、ものすご〜く子どもは(夫も)喜びます。相手の要望を捉えて叶えることで「ちゃんとあなたのことを見ているよ。」という私なりのメッセージを伝えているつもりです。(これは本当に嬉しいようで、家族が私にも優しくなります。家事で手を抜いてもあまり怒られません。^^;)
子どもは大きくなって生意気になっても、親が自分を見てくれていると嬉しそうだし、親に認めてもらうと本当に喜びます。
可愛いですよね〜。^^
子どもの笑顔のためにも、頑張り過ぎるのを少しお休みして手抜きしてみませんか?