これと言って得意教科がない医学部受験生は、もう一度解答を穴があくほど見直してみよう。

うちは理系科目が不得意すぎて、これはこれで泣かされましたが、どの教科も似たり寄ったりで何が得意なのか不得意なのかわからない。これもまた悩みが深い問題です。(似たり寄ったりの良くできる人は除く。)




ある意味不得意教科は、不得意なのだからとにかくここから手を打てば良い、少なくともそれは分かります。

でも、得意も不得意も分からないって、手がかりが掴めないですよね。どこから手をつけたら良いのか分からないです。

この場合、本人に聞いてもおそらく何が得意かはっきりしません。特定の教科に手応えがあればそれを答えるでしょうし、問題ができなくても好きならその教科を答えるでしょうが、どちらにしても答えた教科で成果が上がっていないのも事実。

そんな時は、解答用紙にヒントがあります。今までの定期テストや模試の問題と解答は手元にありますか?問題と解答を丹念に見返していくと、どの教科にも割とできる問題パターンとできないパターンがあるのが分かると思います。

英語だったら、文法の〇〇法は解けている場合が多いが、△△法は解けない。長文問題もテーマが〇〇関係だと解けるけれど、△△関係は解けない。

という風に、細かく見ていくのです。

ざっくりと「英語」が得意「数学」が不得意、と教科ごとに区別するのではなく、英語のどこが得意、どこが不得意、というようなことですね。

点数が取れないというのは、知識や理解がまだら模様にあちこち抜けていることにまず原因があります。その抜けている部分がどの教科にも相当あるけれど、本人はどこが抜けているのかが分からないから、やっても点数が伸びないというループになっているのだと思います。

抜けている部分が多すぎると、もはやどこから手をつけたら良いのか分からない・・・と絶望的な気持ちになることもあるかもしれません。でも、そうしたら「出来るところはないのだ。」と自分の状況を受け入れるしかありません。問題集を最初からコツコツやりましょう。




本人が自分で分析できれば一番良いと思いますが、大抵こういう状態のお子さんにそれを求めるのは無理だと思います。もし客観的に自分を分析できるなら、さっさとその状態を脱していると思うんです(汗)。

そこで予備校のチューターさんとか、家庭教師とか、親の出番になるわけです。親は問題が難しすぎて無理、とは思わずにまず配布された解答(子どもの解答用紙ではない)を見てください。そうすれば、少なくともこの問題は何を聞いているかは解答に全部書いてあります。問題を解く必要も、解ける必要もありません。

親っていいですよ〜。解答を見て偉そうに「いつもこのタイプの問題間違えているね。」なんて言っても許されるんですから(偉そうに言いすぎると子どもに怒られちゃいますが)。

子どもは自分で解くのですから、本当に偉いです。

得意不得意は子ども本人ではなく、子どもが解いた解答に答えがあります。宝の在りかが記された地図と思って、ここは頑張って親子で地図を読み解いてくださいね。

では。




<追記>

英語の長文が苦手の場合は、単語や文法もさることながら、テーマに対する知識がなさすぎて解けないことがあります(一文ずつを細かく訳すことになるため速読ができず、内容が頭に入りにくい)。本をあまり読まない、ニュースを見ないお子さんに多いようです。池上さんのニュースの解説番組やNHK特集などを録画しておいて、食事の時間に見るのが私のオススメです。