受験を控えた今は、自分のコンプレックスを刺激しないように気をつける。

人って不思議なことに、ちょっとしたきっかけで自信満々になったり、反対にものすごーく些細なことでダメ人間だ〜(鬱)ってなることありますよね・・・。

今私はちょっとダメ人間モードに入っています。

なぜか?

それは、多分自分のコンプレックスを刺激する情報を見てしまったからだと思います。

私は、基本的にのんびりしているのが好きだし、忘れることがとても得意(?)なので、1つのことをずっと悩め(考えられ)ません。飽きっぽいので次々と目新しいことを見つけて面白がっているので、大抵楽しい気持ちで生活しています。そして、家で一人でいることが多いので、良くも悪くも人間関係で悩むことがなく、大抵穏やかな気持ちです。

犬の散歩に出かけると、空の美しさに感動して、時にはこっそり泣いてみたり。無性に幸福感が湧き上がってきて、ありがとう〜っといいたくなる時もあったり。毎日のんびりと生活することが、私の喜びにつながっていると思います。




でも、時々すごく自分が嫌いになる時があるんです。

嫌い、というのか、情けないというのか。

基本的にあまり自分に興味がないのか、自分をどうにかしたくて頑張るということが子どもの頃から無い。だから頑張っていない。(今まで生きてきて頑張ったと人様に言えるのは子育てくらいです。)

要するに、できないことで私が困ってない。のんびりぼんやりしている方が好きだから。毎日家にいてぼーっとしていても退屈と感じない性格です。

でも世の中の流れとしては、私の生活と反対の方向ですよね。

みなさんすごいな〜、頑張ってるな〜。

特に仕事も家事もテキパキ、子育ても愛情深いワーキングマザーさんを見ると、尊敬というか憧れを抱きます。(自分のことがよく分かっていない大学生まで、私は自分がこんな↑ママになるのだと思い込んでいました。今考えると、自己評価高すぎでしょ(笑)。)

自分にはきっとできないな〜、同じことをしたらきっと家事が滞り、子どもにはヒステリックになり・・・うん、目に浮かぶようです。(だから家族、特に子どもには働かなくていいんじゃない?なんて言われる・・・)

でも、一方子どもの教育費や、老後の費用など考えると、今楽をしている場合じゃないよねって気持ちもあります。そう思うなら、働けばいいじゃない?って話なんですけどね。

結局は、やるかやらないか、やりたいかやりたくないか、っていうシンプルな話なのでしょうね。自分で勝手にややこしくしているだけで。

これって、受験生がなかなかやる気が出なくて勉強しないとか、焦っているけれどなかなか手につかない、っていう状況と似ていませんか?(無理矢理すぎ?受験生に叱られちゃうかな?笑)

やった方が良いというのは、本人も分かってはいるのです。

でも、実際にやるところまでいかない。

自分もやらなくてイライラするし、親もイライラする。

そこへ持ってきて(受験生も保護者も)成績が上の人やぐっと伸びてきた人を見てしまうと、さらに落ち込んでしまうということがあると思います。

ガンガン成績が上がる人や既にA判定が出ている人が見ると、自分はなんてダメなんだ!って思ってしまいがち。下手するとそのままやる気も出なくなってしまったり。

だから、今の時期はなるべく自分のコンプレックスを刺激する話題や人と出会わない様にすることが大事。人のことが気になるでしょうが、 知らなければ落ち込むこともありません。クラスメイトの成績よりも、模試の結果をしっかり分析して、自分に足りていない所を必死に伸ばす努力をした方がず〜っと大切です。

人は人。

自分は自分。




とは言え学校に行けばそんなクラスメイトを目の当たりにするし、親は親でママ友から〇〇君はすごいらしいよ〜なんて聞いてしまうこともあるでしょう。多分不安をなくすことはできないと思います。

私は、子どもがどうやってそう言うイライラや不安と戦っていたかは分かりません。きっと子どもなりに苦しかったと思いますが、あまり顔に出さないタイプです。顔に出ないぶん、親に内緒でちょっと遠くまで一人で行って気晴らしなどはしていたようです(つい最近判明)。

夜一人でランニングに行っていたこともありました。お風呂はバブ的入浴剤を日替わりで変えて楽しんでいました。自分なりに色々工夫をしていたのでしょうね。

一方、親は

子どもが勉強しない!

やる気あるの!?

こんなに親は一生懸命やってるのに!(怒)

と思ったり、子どもに言ってしまった経験が誰でもあると思いますが、ちょっと立ち止まって自分の奥にある本当の気持ちを確かめてみてください。

子どもの将来が心配だと言いつつ、もしかしたら子どもに良い学校に入ってもらいたいと言う親の見栄とか、自分が頑張っているのに子どもが頑張らない(=子どもが自分の思い通りにならない)とかの理由で、怒りのスイッチが入っていませんか?

また、この先どうなるのかわからないことが不安→怒りに転換、ということはありませんか?

もし、もしもしもし、すこ〜しそんな気がする場合。

「仕事も家事も育児もやってヘトヘトなのをわかって欲しいんだよね。」

とか

「私だって子どもが良い学校に行った方が嬉しいんだ。」

とか

「(成績の良い)〇〇君が羨ましいんだ。」

などと、自分の奥にある「正直な」気持ちを口に出してみてください。(正直なですよ、嘘はいけません。良い人になってはいけません。)

「私もありがとうって感謝されたいんだ。」

「私って察してちゃんだったんだ。」

「そうか〜、私は相当見栄っ張りなんだな。」

とやけに納得できるんです。不思議なことに。




納得すると怒りが収まり、

「うん、でも子どもの人生だもんね。受験がうまくいかなくても命まで取られるわけじゃないもんね。」

「子どもは子どもなりの頑張りしかできないんだ。」

と諦めがつくような気がします。子どもを投げ出すと言う意味の諦めではなく、過剰な期待や親の考えを押し付けることはできないと言う自分に対する諦めです。

できる限り平常心を保って、受験生は足りていない勉強に集中しましょうね。

そして親は子どものコンプレックスを刺激するのではなく集中できる環境を与えてあげましょう。子どもが自分を信じて最後まで頑張れるようにしてあげるのが親がしてあげられることです。

では。