タイトルの言葉は、私自身がもがきにもがいて、最後にたどり着いた答えです。
結局、親と子どもは別の人間なんです。
親が苦しいのは、親自身に何か苦しさの原因があるんです。
でも、それを、
頭で理解するのと
心の底から納得するのは
全く別のことです。
私も子どもの医学部受験が本当に辛かった
我が家の医学部受験を振り返ると、私自身は、子どもが高2の頃が一番辛かったと思います。
なんて言ったらいいのかなあ、子どもの成績を上げる具体的な打開策が見つからなかったと言うのか、何をしたらいいのか効果があるのか分からなくて、正体不明の不安が私の頭の90%を占領していました。
不安が大きいと、どんどん悪い方の未来を思い描いてしまいますね・・・。
負のスパイラルに完全にはまっていました。
子どもに期待していたから辛かったんだ!
ある時、
どうして、私は子どもの医学部受験でこんなに苦しんでいるのだろう?
と思いました。
私がお医者さんになりたいわけじゃないよね?
私は今の生活に満足しているよね?
じゃあ、なぜ私はこんなに苦しいの?
自分の心が不安になるたびに、
「私は今何が原因で不安を感じたのだろう?」
といちいち考えるようになりました。
延々それを繰り返しているうちに、気がついたんです。
私は子どもに何を期待しているんだろう?
今のままの子どもは、もう十分良い子じゃないか?
期待の原因はなんだろう?
それは私のコンプレックスです。
私は、自分の子どもが医学部に挑戦したけど不合格だったら恥ずかしいって思っているんです。
自分の子どもは医学部に合格するほどではなかったよ、って世の中に知られたくないんです。
もともと負ける勝負なら土俵に乗らないタイプです。
傷つきたくないんです。
自分ができないことを、誰にも知られたくないんです!!
子ども=私 だから
子どもができない=私ができない と言うことと同義語なんです。
一度気がつくと、楽になります
気がつくまでが、苦しくて長いのです。
気がつかない人も多いでしょうね。
でも、一度「あれ?」と思うと、自分がどんなときに心を揺さぶられるのかを、ちょっと離れて見られるようになります。
そして、そうなればあとは楽です。
心の中のモヤモヤがす〜っとひいていきます。
気づくか
気づかないか
それが本当に大事なことです。
だんだん自分≠子どもになってきます
子どもと二人三脚で医学部受験をしてましたが、不思議なことにどんどん穏やかな心境になってきました。
医学部に受かる?受からない?
と言う基準ではなく、
子どもが自分の目標に向かって努力している?してない?
そちらが私の中で大切になってきたのだと思います。
そう言う視点で子どもを見守れるようになったのは、
私と子どもは別の人間なんだ
このことに、私自身が少しずつ納得してきたのだと思います。
子どもは自分でやりたいことを見つけて、
それに対して努力することができる人間だ。
そう思ったら、子どもの未来が明るく感じられたんです。
もし医学部には行けなくても、別の道を見つけて進んで行くだろう、って。
ずっとモヤモヤとした不安が消せない状態でしたが、それから私の心は安定しています。だって、どんな結果になってもうちの子は最終的には何とかなるんですから。
親自身の心をよく見つめて、労ってあげましょう
親は見守るしかできません。子どもに代わって医学部の試験を受けるわけにはいかないのです。
親ができるのは、疲れている子どもに不安を与えない、やる気を削ぐようなことをしないだけです。
だから、親は自分の心のケアをすることが、子どものためにも、自分のためにも一番良いのです。
自分の中にある劣等感と向き合いましょう。
医学部受験の苦しさの解決を、子どもが受かることに求めてはいけません。
子どもを信じてみましょう。
お子さんを信じられれば、
きっとうちの子は大丈夫だ。未来は明るい。
そう思えるようになりますよ。
では。
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