医学部へ行きたい理由は何?「人体〜神秘への挑戦〜」展に行ってみませんか?

2018年3月13日(火)~6月17日(日)まで、東京の国立科学博物館で特別展「人体〜神秘への挑戦」が開催されています。

国立科学博物館 特別展 「人体〜神秘への挑戦〜」

(国立科学博物館のウェブサイトへ飛びます)

NHKスペシャルをご覧になった方も多いと思います。

NHKスペシャル 人体

(NHKのウェブサイトへ飛びます)

この時期は色々と忙しいのですが、我が家が今受験だったらできる限り見に行くと思います。




医学部志望の人が見に行った方が良いと思う理由

自分が医師になりたい理由をもっと深く考えるために、私は展覧会を見に行くのが何かしら役に立つと思います。

なぜなら全国には医学部志望者が本当に大勢いて、「なりたい」と思うばくぜんとした気持ちだけでは、普通の子が医学部合格レベルに到達するのは難しいからです。

これは子どもの現役・浪人を体験をして感じたことですが、「なぜなりたいのか?」「医師でなければダメなのか?」の答えが子どもの中ではっきりするにつれて、勉強にも身が入るようになってきたと思います。

お子さんの医師になりたい理由は、親が聞いて「納得」いくものですか?

漠然としていませんか?

もしそうなら、きっとお子さん自身も医師になるということが良く分からないんだと思います。医師家庭でない場合は、特に仕方ないと思います。

ちなみに展覧会には、臓器の標本などもあるようです(希望者だけ閲覧のようです)。実際に人の体がどんなものなのか、標本を見てどんな風に思う自分がいるのかを観察できる良いチャンスだと思います。




医者になるまでにも、たくさんの命をいただいていると知った

子どもの大学では1年生の頃からマウスを使った実習などもあったそうです。

内容を聞くと、医師になるには必要な勉強だと思いますが、普通の主婦である私は何とも表現できない気持ちになりました。

人は他の動物より偉いの?

人間のために動物の命を奪っていいの?

子どもも同じように感じたようです。きっとあなたのお子さんもそんな気持ちになると思いますよ。

病気になると病院に行き治療を受ける。私も当たり前にように考えていましたが、それ自体が別の命を犠牲にした上に成り立っている行為なのだと、子どもの実習の話を聞いて初めて気がつきました。

医学部に入ったら、ずっと「命」と向き合い続けないといけないのだと思います。医師は素晴らしい仕事だと思う反面、子どもがずっと悩んでいくのだと思うと、その世界がわからない親としては複雑です。正直に言うと、医者になりたい夢を応援して良かったのかな?と思うこともあります。

結局は親がしてあげられることなんて、ないのでしょうけれど・・・。




最後に

医学部に合格するには、とにかく勉強が必要です。この1年必死に食らいついて、合格して欲しいです。

それと同時に、なぜ自分が医師になりたいのかをよく考えておきましょう。これは、モチベーションにもなると同時に、面接でも必ず確かめられることです。

お子さんが自分自身をより深く知り、また親も子どもが医師になることについてよく考えるのにも、展覧会は良いチャンスだと思います。

私も子どもが医学部に行くまで、医学ということに現実味がありませんでしたが、医師になるって優しいだけではダメなんだなとか、色々と考えるようになりました。

そのあたりも含め、できる限り情報を集め、本当に医師になりたいと思うのか、人の体に興味があるのかを親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。

遠くて展覧会に足を運べない方は、こちらをどうぞ。