英文解釈の参考書は、良書がたくさんありますね。ついついあれもこれもと買ってしまい、結構な数の参考書を持っています。
その中で子どもが選んで、最後までやった参考書をご紹介します。
入門編(高校基礎〜中堅大・センターレベル)
入門英文解釈の技術70 桑原信淑 著(桐原書店)
入門英文解釈の技術70 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略) [ 桑原信淑 ] 価格:1,404円 |
うちの子どもは英語は得意でしたが、文法用語や英文を分解して構造を考えるというやり方はしたことがなかったので、この参考書から始めました。
文法問題も解けるのですが、なぜその答えになるのかの理由は答えられないのです。「これしかないから。」とか「これがしっくりくるから。」と、感覚的な選び方をしていました。
これを直すために、まずは子どもの実力より下の参考書を最初に使いました。「英文解釈とか文法ってそんなに難しくない。」と思わせるためです。(主語が見つけられない、何となく中学文法があやふやな人にも良いかなあと思います。)
音声CDが付属しているので、リスニング⇄音読を何度も繰り返して、聞きながら、読みながら英文を正確に理解できるようにしました。子どもは最初に勉強する段階で10回程度音読していました。
その後の復習は、巻末の方に「復習トレーニング」という問題文1〜70までがまとまっているページがあるので、もっぱらそこを見ながらまとめてリスニング・音読をしました。この部分をコピーして持ち歩くと外での勉強にも便利でした。両面コピーなら3枚で済みます。
本文を見た瞬間に、文章の構造が分かるようになるまで、繰り返し繰り返し復習していました。
基礎編(入試基礎〜難関大)
基礎英文解釈の技術100新装改訂版 桑原信淑 著(桐原書店)
基礎英文解釈の技術100新装改訂版 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略) [ 桑原信淑 ] 価格:1,458円 |
入門編より少し難しくなります。
ちょうど夏休みあたりにこの参考書を使っていたらしく、1日6つずつ勉強していたようです。100割る6ですから、16〜17日かけて一気に1周して、夏休み中ずっと音読復習をして体に染み込ませました。
入門英文解釈の技術70と同じく、巻末に「復習トレーニング」として本文がまとまって掲載されていますので、リスニング⇄音読の復習に活用しました。
筆記試験での減点対策用
減点されない英文解釈(学研) 福崎伍郎・柴田拓也 著
価格:1,080円 |
長文は早く読めるし内容の理解もできるのですが、英文和訳の問題はポロポロと減点されてかなりの点数を落としてしまうことが多かったので、こちらの参考書で対策をしました。
自己診断テストで苦手部分が分かるようになっています。
減点されないためには、語彙力、文法・構文力・文脈把握力・日本語表現力の4つの力が必要だそうです。うちはきっと分脈は握力は高く、文法・構文力はそこそこだったと思います。
私が気に入って子どもに勧めた理由は、なかなか気づかない減点ポイントや、どう日本語に訳せば良いのだろう?と悩んでしまう部分の上手な訳し方などが分かりやすく解説されていたからです。なるほどこういう風に減点されていくのだ、と理解できました。
英文和訳などは予備校や塾の授業では、先生がこれらのことを解説してくださると思うのですが、自宅学習だと分からないことだったので、この参考書はとても役にたちました。
その他の英文解釈参考書について
最初に買った参考書は、西きょうじ先生の「ポレポレ」でした。私が買った受験本には必ず載っていたので、これはすごい本なんだ!と意気込んで買ったのを覚えています。
ポレポレ英文読解プロセス50 西きょうじ 著(代々木ライブラリー)
価格:817円 |
早速子どもにやらせてみましたが、最初の例題でいきなりつまづきました。他のお友達も同じ間違いをしたので、わざと間違いやすい問題を最初に持ってきているのだと思いますが、このせいで「この参考書は難しすぎる。」と思ってしまったようです。
では、と同じく西先生のもう少し簡単なこちらの参考書にしてみました。
英文読解入門基本はここだ! 西きょうじ 著(代々木ライブラリー)
価格:918円 |
私も実際に使用して勉強してみましたが、とても分かりやすいです。ところがなぜか子どもにはピンとこないようで使用を断念しました。
その後、英文解釈の技術70に切り替え、3冊の英文解釈の参考書を終わらせた後に、もう1度ポレポレをやってみたら、出来るようになっていました。
うちの子どもが「英文解釈の技術」シリーズでは分かり、「ポレポレ」「英文読解入門」では分からなかった理由を考えると、「英文解釈の技術」は2色ずりで、1つの課題が見開き2ページで解説されているからではないかと思います。赤字の部分は大事なところだと分かりやすくて良かったのかもしれません。ポレポレと英文読解入門は、講義形式なのでそちらの方がわかりやすい人もいると思います。
まとめ
文法が得意な人は、西先生の教材でも英文解釈の技術でも大丈夫だと思います。どちらもとても分かりやすいです。
西先生の本は、「なるほどー、そうきたか!」となかなか面白いです。ある程度の文法知識があるとそれが分かるようになるのでしょうね。
うちの子どもは文法が苦手だったので、「英文解釈の技術70」から少しずつステップアップしていく方が心理的に楽で良かったのかな、と思います。
では。