成績をシビアに見るには、まず親が冷静になる
それからの私は、成績自体は厳しく見るようになりました。厳しく見ると言うのは、「頑張れば何とかなる」とは思わないようにすることです。
頑張るのなんか医学部受験生なら当たり前のこと!と自分と子どもに言い聞かせました。
具体的に何ができないのか。
どうすれば克服できるようになるのか。
いつまでにできるようにするか。
これらをノートやカレンダーに書き出して、効果がありそうな参考書や問題集を探し、計画を立てて実行するようにしました。もちろん上手くいかないことの方が多いので、その都度見直しをしました。
それから、もう1つ気をつけたことがあります。
成績が振るわないことに負の感情を持たないようにすることです。私も一生懸命にサポートしているので、成績が悪いと結果を見た瞬間カッとなることがありました。
でも、親が怒っていると思うと子どものスタンスは「叱られたくないからやる」になってしまいます。私のせいで、子どもが冷静に自分の成績と向き合えていない、と感じました。
一番大切なのは、子どもが自分の受験なんだ、自分が何とかするんだ、と思うようになることです。
自分のための勉強なんだと思うと、子どもは自分の実力を謙虚に受け止めて、必要な勉強を自らするようになりました。
浪人生の頃は、勉強しなさいと言う必要もなくなり、むしろ「よくあんなにできるね。」と我が子ながら感心するようになりました。自分のやりたいことに向かって努力する子どもの姿を見せてもらえたのが親にとっては一番嬉しいことだったかもしれません。