「うちの子供は計画を立てることは好きなんだけどね〜。でも、実行できないのよね〜。」
こんな悩みを持っているお母さんはいませんか?
お子さんが計画倒れになってしまう原因の1つは、今やらなくても良いのに「できたらいいな〜(願望)」というタスクまで入れてしまっていることかもしれません。
スケジュールを立てる時って、楽しいですよね。
私は大好きです。
規則正しい生活リズムと、綿密に立てられた勉強計画に自画自賛。
ところが、これが計画通りに進むことはないんですよね・・・。
最初は、良いと言われる参考書や問題集をあれもこれもやらなければと、計画に詰め込みすぎてしまい、全く計画通りに進みませんでした。
子どもの学力より難しすぎるからか、毎日毎日やり残しが出るのでどんどん計画が崩れていきます。そうすると私が慌ててしまい、大迷走。
やっぱりこの問題集では難しすぎるからこっちにしようとか、この受験本ではなくてこっちのやり方に変えようとか、思いかえすと子どもにはものすごく遠まわりをさせてしまったと思います。
どんなやり方が子どもに合うのか1つ1つやってみないと分からなかったし、私もどうすれば学力が上がってくるのか分からず。
色々思考錯誤した結果、とにかくその時点での必要最小限のタスクに絞り、何度も繰り返し復習し確実にこなしていくのが、うちの場合は学力アップにつながったと思います。
ところが、そこで一番難しいのが「必要最小限」です。
お子さんは一人一人違います。
だから、これをやれば必ず学力が上がるという答えはなくて、オーダーメイドでその子にあった「必要最小限」を見つけないといけない。
そして私にとっては、必要最小限を実行していくことはものすごく不安が伴うことでした。
「こんなことしていたら、受験に間に合わない!どうしよう!!」
子どもと勉強しながら、親の私はいつも焦っていました。時には、その焦りが子ども対する嫌味になってしまったり・・・。
今となっては、急がば回れ。焦って先走るよりも、一歩一歩土台を固めていくことの大切さが分かります。(が、終わってみないと分からないものです。)
タスクはできる限り簡単で、少なく。欲張らない
私がタスクを減らすために実行したことは例えばこんなことです。
なるべく薄くて、問題が少ない参考書や問題集を使う。
厚い問題集は、問題を奇数のみ何度も繰り返す。(できるようになったら偶数をやる)
数学の参考書の例題を、まず基礎レベルだけやる。(できるようになったら標準レベルへ)
古文単語帳は語彙の少ないもの。
段々スケジュール通りにこなせるようになってくると、子ども自身のやる気も上がり、学習時間も増えて、毎日勉強することが当たり前になりました。
レベルに合わない参考書や問題集は宝の持ち腐れ
タスクを減らす前に私がやっていたこともご紹介。反面教師として参考にしていただけるとありがたいです。
それは、受験本やインターネットで紹介されている参考書や問題集をどんどん買ってやらせてしまったことです。
医学部に合格するには、この問題集が出来るようにならないといけないんだ!と思い込み、子どもの学力レベルはその問題集ができるレベルではないのにやらせてしまったんです。
これは、本当に無駄でした。
子ども自身をよく観察して、子どものレベルにあったものを使わないと、素晴らしい参考書も本も全く使いこなせず、ちっとも学力がつきません。
うちの場合は数学こそ早い段階から、基礎〜標準レベルの問題をなるべく少なく絞ってやった方が良かったのかもしれません。浪人生の時は、予備校のテキストを繰り返し解き、少なくとも現役の頃より数学の点数は上がったので・・・。(数学がすごく出来ない人のやり方です。)
三日坊主は子どもの自尊心を傷つける
私が今、「計画倒れになると良くないなあ」と思うのは、お子さん自身が傷ついて、どんどん自尊心が低くなるからです。
子こどもは平気な顔をしているかもしれませんが、「自分はダメな人間だ。」と自信が少しずつ少しずつ欠けています。
「どうせ、自分はできないから・・・。」と最初から諦めてしまうようになってしまうのです。そうすると頑張れないのです。
親も、子供が勉強しない、スケジュール通りに勉強が進まない(当然学力も上がらない)ことにイライラして、ついつい「やる気がないからでしょ!」なんて言ってしまって、お互いに傷つけあってしまいます。
お互いに良いことがないです。
だから、計画を立てたら実行する、実行できたということが大事だなと思うのです。
そして計画を実行できるようにするためには、とにかくタスクを減らす。計画をとにかく達成しやすくするのです。立てた計画を達成できたという喜びを味あわせてあげましょう。
とはいえ、最初はほんの少しのことしかできないと思います。
でも、コツコツやっているうちに当初は思いもよらなかったたくさんのことができるようになっていると思いますよ!