高1の7月に行われた子どものスタディサポート第1回の結果を以前書きました。
その後、子どもの成績はどうなったでしょう?
成績が大幅上昇!
高1第11月スタディサポートの結果
7月 11月
国数英βββ(校内偏差値) 47.8 → 70.5
(校内順位) 177位/320位 → 5位/320位
と言う結果になりました。
夏休みを挟み、今までと比べて随分頑張ったような気がしていましたが、こうして数字ではっきりと分かると、すごく嬉しかった。
親子で「頑張ったよね!」なんてお互いを労いあったりしたような記憶があります。
学習習慣のレベルも大幅アップ!かと思いきや
7月 11月
学力のレベル A3 → S2(上から2番目のレベル)
( D3が最低 D3D2D1C3C2・・・・・A1S3S2S1とランク付けされる)
これは学習習慣もすごく良くなったのでは?と期待したところ
7月 11月
学習習慣のレベル C2 → B3
(学力レベルのつけ方と同じ)
各教科を詳しく見ていくと
国語 D1→C2、英語 C2→C1、数学 B2→A1 と言う変化。
「学習習慣要注意型」で変わらず。
具体的な勉強時間で言うと
夏休み前 0時間 → 11月 平日2時間、休日4時間 まで増えました。私の感覚ではたくさんやっているつもりでしたが、まだまだ「要注意」なんですね・・・。
毎日何時間勉強すればいいんだろう?とこの部分はちょっと暗い気持ちに。勉強法も確立できていなかったし、今まで勉強していなかったので、仕方ないんですけどね。
勉強法についてですが、これは全く手探り状態だったのでその後継続して行なっていることはないです。良さそうに見えたことを色々やってみたと思います。
それからあくまで校内での偏差値や順位なので、全国的にどうこうと言う数字ではありません。ただ子どもにとってラッキーだったのは、同級生で高1の夏休み〜秋にかけて集中的に勉強していた子が少なかったことです
。おそらく勉強時間がたとえ平日2時間、休日4時間でも母集団に同じだけやる子が少なければ、成績は上がりますから。
でも、どんなことであれ結果が出たのは大きな成果でした。
我が家の場合、学習習慣の定着に急激な成績の上昇が効果的だった
実は、このような成績の上がり方をしたのは、中3の初めにもありました。その時も家庭学習時間は0で、春休みに毎日およそ3〜4時間勉強しました。
2年間の復習を学校から配布された問題集を使ってしたと思います。その結果、学年4位に。今までで最高の順位で単純に嬉しかったでしょうし、「やればできるのかも?」と自分に自信がついたように思います。
その後、毎日2時間の勉強を続けることができたのも、志望校に合格できたのもこの出来事があったからだと私は思っています。
中3と同様、高1でのこの成績の急上昇をきっかけに「高校でもやればできる?」と言う小さな自信を持てたことが、その後ゆっくりゆっくりではあったけれど、自宅学習時間が増え、学習法を改善し、少しずつ成績が上がっていくことにつながりました。
この積み重ねで、最終的に8〜10時間前後毎日勉強できるようになり、国立医学部に合格できました。
最初は医学部に入るなんて到底無理に思えましたが、今は私も子どもも、普通でもコツコツと少しずつ目標に近づいていければ、医学部にも入れるようになるんだ、と実感しています。
そう思えるのも、思い返すとやっぱり成績が上がったと言う成功体験のおかげだったのです。
小さな成功体験が必要と言うけれど
成功体験→自信→成功体験→自信→・・・
この繰り返して、人は成長するといいますよね。
私も子どもが小さいころからそれは知っていたし、子どもには成功体験を積ませていると思っていました。ところが実は私が思っているほど、子ども自身は成功したと言う感覚を持てていなかったのだと、子どもが中3の頃に気が付き始めました。
皆さんのお子さんはどうでしょう?お子さん自身の自己肯定感は高いですか?
うちは新しいことをやらせようとすると、とても嫌がりました。「どうせ自分は・・・・」と言うような言葉で逃げようとするのです。
自信がないのと面倒くさいのとで、最初から挑戦しないし、うまくいきそうなことも続けてさらに上達しようとしませんでした。
とにかく、今のままが一番快い、今のままで上にも下にもならないようにする、と言うのが大切なように見えました。
勉強ということで考えてみると、点数が良くても私は間違った部分に注目して「後◯点取れていたら、80点なのに。この問題を間違えないようにするにはどうするの?」とまず言っていたように思います。
また高1の頃は、子どもが不得意とする教科を教えようとして、子どもが分からないことに苛立っていました。
やる気を出せといくら言っても、子どもの自信を私のネガティブな言葉でことごとく破壊していたのですから、かけらも出てこなくても仕方ないと思いました。
勉強だけではなくて、生活面でもこう言う言葉がけは無意識にやりがちです。
「忘れ物が多くて、どうしてそんななの!」とか「だからダメなのよ。お母さんの言うこと聞かないから!」とか「どうしてそう言う困ったことばかりするの」とかまあ色々心配のあまり言ってしまいますよね・・・。
小さい頃から転んで怪我をしないように、悲しい思いをしないように、困ったことにならないようにと先回りして言葉をかけてきたのがなかなか抜けずない。だから
高校生になっても子どもが自分の言ったようにやらず失敗すると苛立ってさらにきつい言葉になってしまうんですよね。(母親あるあるですよね・・・。)
医学部受験を決めて、順調に伸びるかに見えたのにまた高1の秋から成績がなかなか伸びずに親子で苦しんでいたある時に、数学の問題についてこれってどうすればいいの?お母さん分からないから説明して欲しい、と質問したことがありました。
素直に問題に取り組んで、自分なりに理解しようとする姿勢がみえました。それからは教えるよりも質問した方が、子どもにとってプラスになると考えを変えました。これが高1の終わり頃だったと思います。
同じように生活面でも「困っているから助けてもらえる?」「手伝ってもらえる?」と頼むと、段々言わなくても先にやってくれるようになりました。
中3の受験の頃は、犬の散歩は子どもの役割でしたし、高校生以降勉強が忙しく色々ストレスがある時も、食器を家族の分もさっと下げてくれたり、お風呂を入れてくれたり。
その度「ありがとう。」と心を込めてお礼を言いました。子どもも何となく嬉しそうでした。
私が思うに自信をつけるために、特別に大げさに褒めたり、オーバーな表現は必要ないのですね。なんでも褒めると、子どもは自分自身の立ち位置を間違えてしまいます。
出来ていないのに自分の能力を買いかぶって失敗した時に「こんなはずじゃない。周りが悪い。」となってしまったら大変です。
頑張って小さくても結果が出た時は一緒に喜んで、うまくいかなかった時は一緒にちょっと落ち込んで、原因を考えてまた取り組むということを繰り返し繰り返し淡々と行っていけば、その小さな成功が自分の努力で勝ち取ったものだと子どもが思えるようになります。
多分我が家の場合、私に能力がないことが良かったのだと思います。私だって解けないもん、苦しいよね。お母さんも一緒にあんなに考えたけど、あの勉強法は合わなかったんだね。そう思っていました。
最終的には、模試の成績が悪くても「文句も言わず黙々と勉強して、偉いなあ。私はこんな大変なことできないなあ。」と本気で思っていました。私には過ぎた子どもだなあと。
こんなに頑張れる子なら、他の道に進んでも大丈夫。きっと自分で道を切り開いていける。と言う安心感を持って、最後は見守っていました。
学習習慣を定着させるための第一歩は
学習習慣を定着させるためには成績を上げる。
それも短期間で大きく上げる方が効果が大きい。
まだ学習習慣がついておらず、成績が悪い場合は、あれもこれもと欲張らず得意な教科や好きな教科、または暗記科目(社会など)を1教科集中的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
この時に気をつけることは、頑張っても成績が上がらないと急激にやる気がなくなりますので、成績を上げるために学習法には気をつけてあげてください。
ただ我が家の場合のように、学習時間が0と言うのような場合は、1時間でも2時間でもやると少しは成績が上がるような気がします。
まずはそれだけの時間を勉強できるよう、面倒見の良い塾に入るとか家で家族がフォローするなどしてあげた方が良いのではないでしょうか。
やりたいと思っても行動はなかなか変えられないから大変なのですから、重い車輪が回り始めるまでは手助けをしてあげて欲しいです。
高校生にもなって親が勉強の手伝いなんてと思う方もいると思いますが、高校生まで学習習慣がつかなかったのは親の責任だと思って頑張ってください。
小さい頃から少しずつ定着させておけば、高校生になってやる必要はなかったかもしれないな。そんな風に考えて、お子さんが目標を叶えるまで一緒に頑張ってあげて欲しいです。
人は変えられないけれど、自分は変えられる。
こういう言葉をよく聞きます。私は子どものお陰でこの言葉を実感できました。
私の接し方を変えたら子どもが成長するのです。子どもは体の成長が目に見えて分かりますが、心の成長も手に取るように見せてくれます。
つくづく、親が子どもから教えてもらうことは本当に多いです。
何か状況を変えたかったらまず自分が変化してみる、と言う考え方は、大きくいうと人生をとても楽にしてくれます。
自分の中にはたくさん変えられることがあると思えると、「なんとかなるかな〜。」と気が楽になるのです。
「何かあったらその時はその時。大丈夫、私はどんどん変われるから。」と。
大学受験を通じて、子どもは自分自身の人生を生きることに前向きになりました。前はなんでも拒否していたけれど、ちょっとやってみよう、という風に。
何でもガツガツ取り組むというほどのエネルギーはないですが、子どもなりのやり方で試してみようとしているのがとても嬉しいです。
私は子どもが「自分は大丈夫。」と思ってくれること、また子どもが自分の子ども(私にとっては孫)にもそんな風に思えるような子育てをしてくれたらいいなと思います。
どんな風に子どもを育てるんだろう?とすごく興味があります。最後はちょっと気が早過ぎますか?(笑)
それでは。
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