今年の受験は、看護科受験のお手伝いをしています。
今日は、看護師志望動機や大学志望理由などを一緒に考えています。
生徒さんが頑張って書いたのに、オブラートに包まずストレートなダメ出し。
でも、頑張ってついてきてくれてます。
最後に書いた人の人柄が浮かび上がるような志望動機になるよう、後少し本音のやり取りが続きます。
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第一稿はたたき台。微妙な出来でも親は凹まないで
最初にお子さんが書いてくる志望動機は、一般的な動機のオンパレードです。
例えば
責任ある仕事でやりがいがあると思った。
医療ドラマを見て憧れた。
人のためになる仕事だ。
などなど・・・
自分の経験などの具体例なども一切盛り込まれず。
とにかく言葉だけは素晴らしい理想を書いているのですが、実感が伴った自分の言葉ではないので、AさんとBさんの志望理由が逆になっても困らないかも?なんて思っちゃいます。
私は我が子からこういう志望動機を見せられると、結構凹みました。
え?この程度の事しかうちの子どもはかけないんだ・・・って。
小学生の夏休みの読書感想文と、あっちもこっちも書き直させた過去が蘇ります。^^;
かと言って私が全部考えて書いてしまうと、子どもの気持ちが置き去りになります。
これをしてしまうと、志望理由書と本人の言うことが違ってしまい、面接で「あれ?」ということにもなりかねません。
ではどうしたら?
まずは子どもが書いた文章を元にヒアリングしてみよう
「責任ある仕事でやりがいがあると思った。」
こんな風にお子さんが書いていたら、「責任ある仕事ってどういうこと?」と聞いてみましょう。
「医療ドラマを見て憧れた。」だったら、
「どのドラマのどの人物に憧れたの?」「どんな医師なの?」「どんなシーンが良かった?」
たとえ一般的で表面的なことを書いているとはいえ、お子さんも全く興味のないことは書いていないはず。
多少なりとも、「いいな」と思ったから志望動機に書いたのでしょう。
ただ、その掘り下げが甘いのです。
そこで大人の出番です。
志望動機は親子でしっかり考えました
ヒアリングは、かなり突っ込んでしました。
子どもは、取調室で刑事に追い詰められる犯人みたいな気持ちだったかも!?
何か答えると、それに対してすぐに「どうして?」「なんで?」と追求されるのですから。
でも質問を繰り返しているうちに、さすがに私も子どもの気持ちの奥の方にあるものが少し見えてきます。
「この子はこんなことを考えていたのね。」
私も知らない子どもの本音。
というか、本人も実は気づいていなかった。
だから、書けないんでしょうね。
ヒアリングを通して、親子ともになぜ医師になりたいのか、がはっきりと理解できました。
ヒアリング、時間がかかります。
ぶっちゃけると、何時間もかかります。疲れます。
確信をついたようなつかないような、それを繰り返すので。
ただし、やる価値はものすごく高いと思います。
あいまいな理由、自分の経験から出ていない理由は、はっきり言って印象に残らないんじゃないかなあと、私は思っていました。
マンガでもドラマでも、ご家族に医師(看護師)がいる、地域医療に興味がある、研究者になりたい・・・etc.
理由はなんでも良いと思うのです。
そこが重要なのではなくて、どうしてそれがきっかけで医師(看護師)を志望するようになったのか、のどうしてが大事だと考えました。
だから「どうして?」のオンパレードになってしまうんですよね。
今振り返っても、我が家のやり方が果たして良かったのかどうかは分かりません。
ただ結果的に本人の隠れた本音が出たし、本人もしっかり志望動機を自覚でき、面接は今までになく手応えも良かったと言っていましたし、実際に面接点も90点以上でした。
大きな理想より、意外と身近で小さなきっかけの方がその人となりがわかる場合もあるのでは?
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