子どもを医学部に入れたいなら、子どもの短所を長所に変える親になる。

自分の子どもはかわいい反面、なぜかできない事ばかり目につきます。これってどうしてなのでしょうね。我が子の長所と短所の割合を上げろと言われたら、圧倒的に短所を答えてしまう親って多い気がします。

でも、長所と短所の元は同じもの。要するにその子の特徴です。特徴を人が良いものと捉えれば長所となり、悪いものと捉えれば短所になるだけで、子ども自身は良くなったり悪くなったりと変わっているわけではないと私は思っているんです。

受け取る側によって変わるのであれば、まずは一番身近な親の受け取り方を変えてみたらいかがでしょう?普段嫌だな〜と思っている子どもの短所ほど、素晴らしい長所に変わる可能性があると思いますよ。

さて、うちの子どもは高校受験も大学受験も英語が一番得意でした。中でも良かったのがリスニングとスピーキングでした(注:準1級程度で帰国子女とは全く違います)。小さい頃から英会話をさせていたということはありません。でも、親はこの子は英語の、特に耳を使う部分が得意になるだろうな、という予想をしていました。

それはなぜか?

答えはタイトル通り、子どもが小さい頃にしていたクレヨンしんちゃんのモノマネがあまりに似ていたからです(笑)。テレビで聞く声優さんと区別がつかないくらいです。

これだけ似ているのはきっと耳が良いからに違いない→きっと英語も聞き取れる

と考えたのです。(世間ではこれを親バカと呼ぶのかも?)

側から見たらうちの子どもはしんちゃんのモノマネが大好きなちょっとおバカな子で、基本的に「うちの子しんちゃんの真似がすごいんですよ〜!」と鼻高々で自慢するタイプの特技ではないですよね。また、クレヨンしんちゃんの真似が上手いと英語ができると言う相関関係はないと思いますし(笑)。

ただ大人に嫌われている「ほぉ、ほぉ。オラしんのすけだぞ。」と言うしんちゃんのセリフを延々言い続けていた頃に、私たちが似ていることを注目するよりも止めさせることばかりを考えていたら、耳の良さと言うことには気がつかなかったかもしれないし、私が子どもの英語学習を少し気をつけて考えることもなかったかな、とも思うのです。

気をつけると言っても、「君は耳が良いから英語が聞き取れると思うよ。」と言い続けたこと、高校に入ってからの家庭学習では長文問題は必ずリスニングと音読をセットにさせたことが主にしたことです。

実際のところ、子どもが本当に耳が良いかどうかは分かりません。でも親が耳に注目したことで、放っておくよりは英語が伸びたと思っています。

うちの話ではあまり信憑性がないと思いますが、ピアニストの辻井伸行さんのお母さんは辻井さんが赤ちゃんの頃にブーニンさんのCDをかけると機嫌が良い(聞き分ける耳を持っている)と気が付いたことから、親子での二人三脚が始まったそうですよ。お母さんの気づきがなかったら、辻井さんは今ピアニストではなかったかもしれませんね。

宝は持っているだけでは光らないです。

ぜひお子さんをよーく観察して、どんな特徴があるのか考えてみてください。嫌だと思う短所ほど強烈な個性と言うことになるので、むしろ困ったくせのある子ほど化ける可能性があるかも、と(せめて親だけは)信じてあげましょう。