子どもは、小学校1年生から高校3年生の終わりまで、12年間ずっとダイニングテーブルで勉強をしていました。もし子ども部屋で一人で勉強をさせていたら、医学部の合格はなかったかもしれません。
なぜなら、うちの場合はリビング学習だったから長時間勉強できるようになったと思っているからです。
子どもが医学部を目指し始めた高一の頃から、我が家のリビングダイニングには大量の参考書・問題集・教科書・ノートがずらり。お客様をお招きできない状態が3年ほど続きました。
私自身は家を建てる時に、ハウスメーカーの営業さんからは「東大生はリビング学習していた子が多いそうですよ。」という営業トークを聞いていましたが、まさかうちが高3まで続けるとは思いませんでした。
リビングだから勉強できた理由
なんと言っても、最大の利点は家族の目があってサボりにくい。
これが1番良かったです。意思の弱い人には、とにかく勉強が続けやすい。
また、リビング学習だと帰ってきてそのままの流れで勉強することも出来ます。一呼吸おいてほっとしてしまうと出来なくなってしまう人には良いですね。
うちの子どもは、帰ってきておやつを食べて一息ついてから勉強を始めていましたが、そのままグダグダとやりたくなさそうな時も、私に強制的におやつタイムを終了されて勉強する流れに。
母親の私はタイマーでもありました。
自習は図書室ではダメなの?
うちは塾に通っていなかったので、塾の自習室は使えません。でも、学校の図書室なら使えます。
ところが、子どもに言わせると「絶対無理!」だそうです。
理由は簡単。読みたい本がたくさんあるから。本が好きなので、ちょっと休憩と本を手にとってしまうと勉強そっちのけになってしまうのだそう。
それに、読みたい本があるのに我慢するのがツライ、と。
本好きなお子さんは、我慢できる強い意志を持つ人以外は図書館では勉強しない方が無難ではなのかもしれません。
こども部屋で勉強するのは?
一応勉強机はありました。 ところが、自室にはベッドがあるので眠くなるのだそうです。
時々、私と一緒に勉強するのが嫌になると、「今日は部屋でやるから。」と言って二階の子ども部屋に行くのですが、眠くなるのと、ついついサボってしまうらしく、次の日には「やっぱりリビングでやる。」と戻ってきていました。
特に学習習慣のないうちは、一人で集中するのはなかなか難しいのかもしれません。どうしても気が緩んでしまいますよね。
特にベッドの誘惑に弱い人は、自室での勉強は止めるか、ベッドではなくお布団にして毎日押し入れにしまうなど、目に見えないようにする工夫が必要かも。
誰だって勉強するより、お布団にくるまっていたいですよね〜。(私だけでしょうか?)
ただしそうは言っても、うちの子どもも浪人時代は家での勉強は自室でしていたので、要は本気になれば誘惑に負けないでできるようになるのでしょうね。
一人でも集中して黙々と勉強できるようになったら、リビング学習は卒業して構わないと思います。
勉強が続くようになるのは意志ではなく慣れ
勉強に限らずだそうですが、何かを続けるには固い意志ではなく、楽に続く環境づくりと慣れがカギのようです。
勉強しなくちゃいけないと分かっているけど出来ない。迷う。悩む。
エネルギーの浪費をしています。
だから、そこに行けばぐずぐず考えずに勉強できる場所があると、だんだん勉強が続けられるようになってきます。
だから多くの人は自習室に行くのでしょうね。
お子さんが小さいなら親子でリビング学習を
まだお子さんが小学生、中学生だったら、お父さんやお母さんもリビングで一緒に本を読んだり、調べ物をしたりすると良いと思います。
英検や漢検の勉強も良いですね。
テレビを見たりスマホをするのではなく、一緒に勉強する。
子どもは親の行動をしっかり観察しているので、「勉強しなさい」と言うだけでは言うことをききません。
親子一緒に勉強が当たり前に感じてくると、子どもも勉強を始める前の「めんどくさいハードル」が下がってくると思いますよ。何と言ってもやり始めるまでが第一関門ですから、それを下げてあげられたら少しずつ勉強が続くようになるのではないかしら。
「今日は何時から勉強始める?」
親子でこんな風に声をかけあえたらいいですね。
<追記>
最近、このパズルに興味があります。私が地理に弱いけれど、これなら遊びながら覚えられそうですね。
まさに親子でリビング学習にぴったり。子どもが小さいうちにやっておけば良かった。今度小学生の甥っ子たちに買ってあげようかなと思っています。