医学部受験を決める前の我が家の不思議な体験。人の言葉から力をもらう。

子どもは小さな頃から「お医者さんになりたい。」とは言っていました。

でも、そのために進学塾に行くわけでもなく、自分から勉強するでもなく、あまり現実味はありませんでした。授業が分からなくなると困るので、公文に通わせていたくらい。

中学生になっても相変わらず将来の夢は「医者」。授業参観で全員の夢が張り出されていました。他の男の子たちはプロサッカー選手、プロ野球選手、パイロット、女の子たちはキャビンアテンダント、歌手、医者・・・というようなことを書いていたので、うちの子どもも何の気なしに書いたことだと思います。要は知っていた職業が少なかったんだと思います。




観光で訪れたお寺での出来事

息子が中学生のある日、親子3人でお寺に出かけました。http://1.bp.blogspot.com/-pGIVK-LqS9A/Wge7r1G35oI/AAAAAAABICk/p9O5xWcxxM0Qg2f26x1ae4jl--PxNGBqwCLcBGAs/s800/building_tera.png

お参りしたり境内を散策して、最後にお寺の住職さんと住職さんのお母さんとばったりお会いしました。その時に住職さんが子どもに対して突然こんなことを言ったんです。

住職さんと住職さんのお母さんの言葉

「君はお医者さんになるの?」

家族全員びっくり!とハテナ?で頭がいっぱいです。

住職さんは私たちのことを知るはずもないし、お会いして顔をみるなりそんな事を仰ったんですから、普通びっくりしますよね?

私は

「なれると良いですよね〜。でもそんな事を言える成績ではないんです〜。」

とお返事しました。

すると住職さんのお母さんが

「大丈夫、このお父さんとお母さんなら。」

と。

リップサービスとは思いつつ素直にありがたく受け取り、お礼を言ってお寺を後にしました。車の中で住職さんはなんであんな事を突然言ったんだろうね?と不思議がりました。

人からもらった言葉が人に勇気を与える

その後高校生になり学校生活を半年間満喫して成績が下がった息子が、本気で医学部を目指すと宣言しました。私も医学部受験の伴奏を務めることに。

特に始めの頃は、何をどうすれば出来るようになるのか分からず苦しかった。

親子とも頑張っているつもり。でも成績が上がらない。

私はこんな時、お寺でかけられた言葉を思い出して勇気をもらっていました。

お坊さんには子どもがお医者さんになるオーラが見えたのかも?

医学部合格には程遠い成績だったので、お坊さんが言ったことはこの際嘘でも良いと思っていました!

子どもが凹んでいる時も、よくこの話を持ち出して「自信を持っていいよ!」と励ましました。子どもも「根拠がない。」とは思っていたでしょうけれど、私が子どもを元気付けようとする気持ちは分かっていたと思うので、笑って「そうだね。」と答えてました。

今思うと、受験生に気を使わせる母だったかも。

それから、住職さんのお母さんの言葉。

「このお父さんとお母さんなら大丈夫。」

こんな風に言ってもらえたのが嬉しく、頑張ろう!と思えました。

でもその反面、ちょっとプレッシャーでもあったかな。私が諦めたらダメなんだと言われているように思ってしまうこともあったので。どちらにしても子育ては親がしっかりしないといけないんだと思いました。

住職さんの言葉が自己肯定感を高めた

今改めて考えると、住職さんと住職さんのお母さんが仰った言葉は、私たち親子に自己肯定感を与えてくれたのかも、と思います。

辛くても、「大丈夫、自分はなんとかできる。」と信じることができた。だから、踏ん張れたのかもしれない。

だから、うちには必要な言葉をおっしゃってくださった住職さんに感謝しています。

人ってこんなたわいない些細なことで頑張ったり踏ん張ったり出来るんだなあ。でもそれで頑張れるなら、時には心の底から信じ切るのも良いのではないでしょうか。

いつかお礼参りに家族で行けたらいいな。




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