偏差値50前後の子が医学部をめざすなら、勉強法の見直しから始めよう。

駿台の全国模試の偏差値が50以下から医学部を目指す場合、まずやることは勉強時間を増やすことです。絶対的に勉強量が足りていません。

ある程度の時間勉強しているのに成績が上がってこないお子さんの場合は、これ以上やみくもに勉強時間や問題集の量を増やしてもダメです。

その理由は、今している勉強方法が間違っていることが多いからです。

例えば・・

1、漢字や英単語を何度も書いて覚えている。

2、ノートをきちんと(美しく)取ることにこだわるが、見直しはしない。

3、できないところではなく、できるところをやっている。

4、やりっぱなしで復習しない。

5、できるところとできないところの差が大きい

などなど。

お子さんの勉強法を観察してみてください。多分何かしら(あるいは全部)心当たりがあると思いますよ。

医学部を目指すなら中学校の勉強法では通用しない

実は中学校までは、上記のやり方でも通用するんです。学習範囲が狭いので、記憶力がよければ授業とテスト前に見直すだけで何とかなってしまうのです。特にうちのような田舎の場合は、学校全体が非常にのんびりしているのでこの勉強法でもそこそこ上位になれます。

ところがそれをそのまま高校でも引きずってしまうと、よほどの能力の持ち主でない限り大抵の子は成績が下降線をたどります。

学習習慣もない上勉強方法について考えたこともない子が、のんびりと高校生活を謳歌してしまうと(←うちの子どもですね〜)、気がついた時にはもはやどの教科のどの部分から手をつければいいのか訳が分からなくなり、大パニックに陥ります。

うちの子どものようなお子さんは本当に要注意なんです。

ちなみに『医学部再受験 成功する人・ダメな人 ’14』荒川英輔著 によると、上記のような勉強をしている人は落ちるとと明記されています。

勉強しなさい」と言うだけでは改善は難しい

例えば、我が子のようなお子さんに「勉強しなさい」と言ったとしても、せいぜい今までのやり方で勉強時間を増やすくらいではないでしょうか。

「もう少し自分で考えられないのか」とがっかりするかもしれません。私も悲しくなりましたが、仕方ないと諦めました。そもそも高校生までに教えなかった、考えさせなかった親が悪かったのです。

むしろ子どもが巣立つ前に分かって良かった。高校生なら、まだ親が手を貸してあげられることはたくさんあります。

今、勉強法を身につけることができればきっと一生子どもの役に立つはずです。

無理やりですが、そんな風に自分を納得させて子どもの勉強法を一緒に点検していきました。

予備校や塾で細かく勉強法をみてもらえないか聞いてみる

お子さんの勉強法に改善の余地がある場合は、まずお子さんに合った勉強法を見つける必要があります。

お子さんが今現在塾や予備校に通っているようなら、より細かくお子さんの勉強法についてアドバイスをもらえないか聞いてみるのが一番早いのかなと思います。

我が家は塾に通っていなかったのでよく分からないのですが、チューターさんや個別塾なら相談にのってもらえる気がします。

もちろん学校の先生も頼れる存在です。

医学部受験本や医学部受験ブログを参考にする

我が家の場合は、塾や予備校を主催している人が書いた本や、医学部に合格した人の体験談・あるいは受験ブログを参考にしました。

たくさんの人の、様々なやり方があるので最初は戸惑いました。ただある程度の数を読むと、合格する人に共通する勉強法がぼんやり分かってきます。

私が色々試してみて思ったのは、我が子のレベルと似た人のやり方を真似た方が効果が出やすいということ。中学受験をしたことのないのんびりした普通の子が、いきなり中高一貫の進学校卒業の人や、独学で難関医学部に入れる人の真似をしようとしても出来ません。

そもそも基礎ができていなかったり勉強のコツがつかめていないので、著者が言うような計画通りに進まないのです。

その上「理解できた!」と思ったのに、2〜3日たつとすっかり忘れていたりしてショックを受けるなんてことが頻繁に起きます。

復習のスピードも遅いので、どんどん計画がずれ込んでイライラしてきます。毎日そんなことの繰り返しで、心が折れます。



まず最初にとりかかること

最初は無理をせず、偏差値50→55に上げる方法が書かれている本やサイトを参考にする方が良いと思います。これで医学部にいけるのか?と思う気持ちはもちろんありましたが、結果的に1歩1歩前に進むしかできなかったし、やはり基礎は本当に大事だったなあと思います。

偏差値が55まで上がったら、次は55→60に上げる方法を参考に、次は65に上げる方法と少しずつステップアップ。不思議なことに、最初は全くできそうに思えないことを自然に毎日やれるようになっていましたし、「当たり前」な感覚に親子ともになっていました。

当たり前の感覚になるまでは何年もかかりました。高1の夏から始めて高3の夏くらい、つまり2年はかかっています。そうなってからE判定を抜け出すのはまたしばらくかかりました。

偏差値50から医学部を目指すのは、本当に大変なことです。でも、1歩を踏み出しているのならばお子さんの勉強法を見直し改善に着手されることをお勧めします。

いきなり全部変えるのは難しいと思うので、まずはじっくり勉強できる時間帯にどんな学習をするのか、どんな方法でするのかを色々試してみると良いかなと思います。

偏差値50以下の人はまずは勉強に取り掛かるハードルを下げてみましょう

偏差値が50に届かない人は、そもそも勉強に対して苦手感、嫌悪感がありませんか?

そういう場合は、無理せず楽しく勉強できるツールを利用しましょう!

例えば英語ですが、↓の記事が役に立つと思いますよ。

医学部志望だけれど英語の偏差値50の人!スタディギアfor EIKENを使ってみてはいかが?

インターネットで探すと、ゲーム感覚で取り掛かれる無料のアプリやサイトがたくさんあります。偏差値50位の人は勉強時間が足りていないことが多いので、そもそも英語を見慣れていないという状態なのです。

だからこそ、ゲームでもなんでも英単語をまずは見慣れましょう。見慣れてくると意外と苦手な気持ちが薄まってきますよ。

だまされたと思って、一度試してみてくださいね!

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