高1の夏休みを振り返る。ブートキャンプで一気に医学部受験生モードに!?

子どもが高1の当時、まだまだ流行っていましたね〜、ビリーズブートキャンプ。

我が家の場合はもちろん筋トレではなく、子どもの意識を医学部受験生のものに一気に変えようといきなりハードな勉強をしたので、高1の夏の体験をブートキャンプと自然と呼ぶようになりました。

ブートキャンプアメリカ英語: Boot Camp)とは、アメリカ合衆国で「新兵訓練施設」を意味する口語表現である。転じてアメリカ軍の新兵に対して行われる教育・訓練プログラム(新兵訓練)自体を指すようになり、さらには軍隊式トレーニング全般を意味するようになった。 Wikipediaより引用

何をしたかと言えば、家庭教師の先生を頼んで4日間朝から晩まで数学漬けの生活を体験させたのです。時間にすると毎日10時間前後でしょうか。

それまでは塾にも通っていないし、家庭学習時間もほぼゼロ。成績も学年で下から数えた方が早い。完全にダレきっていました。

「これはぼちぼちやっていたらダメだな」と私が判断し、いきなり超ハードな学習体験をさせてみることにしました。

この家庭教師の先生、優しくて粘り強く教えてくれるすごく良い先生だったけれど、子どもにとってこの4日間はものすごくキツかったと思います。単純に1日に10時間も勉強したことがなかったし、分からないし疲れて嫌になっても初対面の先生だからわがままも言えないから、必死必死。^^:

とにかく、この体験は子どもにはものすごい衝撃だったと思います。「こんなことをずっとやらないと医学部に合格できない」と、実感できたと言っていました。

医学部受験の出だしには、良かったなと思います。




ブートキャンプの学習内容は数学の基礎中の基礎

数学の教科書の例および例題を全て理解→暗記する。

教科書が分かりにくい場合は、文教堂の「これでわかる」シリーズを薦められました。

check!

こんな簡単な問題ばっかりで大丈夫?と不安になりましたが、「ほとんどの受験生が基礎の反復練習が不足している」と言われました。

例題を見たら答えが瞬間的に浮かび、実際に解けるまでやりこむ必要があるのだそうです。

この瞬間的に答えが浮かぶレベルというのが、数学が出来ない人は「えーと・・・」と考えているのに、瞬間的に分かったレベルと間違えています。

要は九九のレベルです。考える間も無く答えが分かる。反射的に答えが出る。

とは言え、諸事情で先生にはその後教えていただくことは叶わなかったので、我が家では基礎の反復練習の大切さが今ひとつ理解しきれておらず、やりこみが不足してしまったと思います。

今、もう一度高1の夏休みに戻れるならば、中学校の数学と高1の基礎を徹底的に反復練習したいです。

高1の夏休みの体験で、医学部受験に役立ったこと

たとえ先生と一緒だったとしても、「やってみたら長時間勉強できたという成功体験」がその後の受験生活でものすごく役にたったと思います。

「あの時でもできたんだから」

勉強がきつくてもう嫌だ〜と思った時や、なかなか問題が解けない時には、大変だった高1の夏休みを思い出して元気を出しました。

今考えると、子どもの成功体験って案外親も応援し続ける元気をもらえますね。

医学部受験は挫折の連続だったので、その中で頑張り続けるには「できた体験があるんだから、もしかしたら次には少し結果が出るかも」と言う期待がないと厳しいです。

それはサポート役の親も一緒でした。模試の結果が悪く、悲しくなったり投げ出したくなった時に、子どもが出来たことを思い出すと少し元気を取り戻せました。

そうすると、子どもには「大丈夫、できるから。」「まずはこれをやってみよう。」と前向きな言葉をかけることができたと思います。




先生が「合格できるかも」と思った子どもの性格

合格後、家庭教師をしてくださった先生に連絡しました。

「あの時は、あまりに数学が出来ないので医学部合格は難しいと思いましたよね?」とお聞きすると、

「いきなりの長時間の授業でも、できないながらも投げ出さないでやっていたので、もしかするとと思っていましたよ。」と。

親が思ってもみない言葉でした。

子どもは完全に文系医学部受験生でしたが、それでも何とか医学部に合格できたのは出来なくてもあきらめない性格が大きかったのか、と。

私から見ると、粘り強い性格と思ったことはなかったような。

よく考えると、親といると子どもは甘えますよね。

意外と自分が子どもの性格をフラットに捉えてないんだなと改めて思いました。

私以外にもそういう親御さんは多いかもしれませんね。

偏差値50レベルなら、夏休みは1つやり遂げるやり遂げさせる

偏差値50レベルだと、はっきり言って夏休みはどこから手をつけていいのか分からないですよね。

私は、何を優先させるべきか混乱してパニックになっていました。

それでついついたくさん問題集を買い込んで、あれもこれもと手を出してしまいました。学校の補習もたくさん取ったり、さらに塾や予備校に通っているご家庭だと夏期講習もあれこれ申し込んでしまったりなんてあると思います。

でも、たくさん受講するとそれだけ復習が大変だし、復習しきれずに終わることもあると思います。

そうならないように、高1の夏は苦手な教科を優先し基礎をしっかりさせることに注力してみるのはどうでしょうか。夏期講習や学校の補習は厳選して、そのテキストを何度も復習してどの問題でも答えられるようにする。

自分で問題集を選ぶなら、うちの子どもがやったように教科書の例題をやりこむ。問題集はなるべく薄い物にして全部できるようにする。

とにかくどんな小さな範囲でも良いので、お子さんが「これが出来た」と自信を持って言える体験をさせてあげたいな、と思うのです。そして親ごさんは子どもが途中でドロップアウトしないように、できればサポートしてあげて欲しいですね。

きっとこの小さな成功体験が、その後の医学部受験を支えてくれると思います。とにかくどんなささいなことでも自信に変えていかないと、勉強が続けられないのですよ、ホントに。

医学部を目指している高1生、頑張って。

今からなら出来ることがたくさんありますよ!

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